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2006年02月07日

SoCのビジネスモデル

今月号の通信学会誌に、面白い特集が載っていた。
「サブ100nm時代のシステムLSIとビジネスモデル」小特集、というやつで、ここまでスケーリングが進んで、コストもかかるし、どうやって儲けんの?というようなことを、実にいろいろな人が、いろいろな視点から書いている。久しぶりに面白いと思った特集だった。
中でも、個人的に興味深かったのは、SoC (System on Chip)は儲からない、という話。
たしかに、プロセッサだけでなくメモリや周辺などを、システムごとまとめて1つのチップに入れてしまうSoCは、技術的には興味深いし、スケーリングの産物だ。
しかし、SoCは必然的に用途特定となり、したがって現代のような少量多品種の時代には割に合わない、という話だ。なるほど。
それと対抗として挙げられているのが、SiP (System in Package)というやつで、各要素ごとは汎用品のままチップにして、それらを組み合わせて1つのパッケージに入れてしまう、という、実装技術でがんばる、やつだ。こちらも、なかなか技術が進んでいて、かなり小型にできるので、サイズ面ではSoCとは大差がない。まあたしかに消費電力はちょっと大きくなるけど、汎用品が多いので、コスト面や設計面では、比べものにならないくらい有利。
なるほど。SoCとSiPが比べられるぐらいの世の中になったのね。
これ以外にも、非常に興味深い話が多く、永久保存版にしたい記事だと思った。

投稿者 akita : 2006年02月07日 08:23

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