« データシート探し | メイン | そういえば>プロセッサの動作周波数 »
2006年05月09日
柴田先生@東大の連想プロセッサ
東大の柴田先生のご研究の記事を、いまさらながら、じっくり読む。
柴田先生は、ちょうど秋田が大学を卒業する直前(1997年)に東大に来られて、心底ほれ込んでいる先生の一人だ。
やられている研究の概要は知っているつもりだったが、特に未来大での4年間に、いろいろな分野を見聞きしたあとに、あらためて読んでみると、あらためていろいろと考えさせられるところが多い。
基本的には、こういう研究は大好きだ。一歩間違うとトンデモ系に見えるが、実はそうではない。いわゆる「ソッチ系の研究」というやつだ。(ちなみにアッチ系=トンデモ系、コッチ系=無難でやればできそう(大事なんだけど、結果が予想できる分、ある意味つまらない)系)
でも今日改めて読んでみて、人工知能の人たちが何十年も前にぶちあたった壁を、避けているんじゃないかという気がする。
膨大な知識をあつめてみても、知能は生まれなかった。
でも、膨大な知識を集めてみて、そこの検索を速く柔軟にできれば、知能が生まれそうだ、と。
フレーム問題はどうなる?
もちろんこのインタビューでも述べられているように、医療画像認識のように、実用化ができそうな分野はある。
しかし、知能という、もともとの「野望」はどこへいったんだろう?
研究は、たしかに「野望」や「夢」も大切だし、目に見える実用化というのも大切だ。(工学だし)
きっと、心のそこでは、柴田先生は「野望」を温め続けているんだと信じたい。
研究者として、「野望」を忘れたくないものだ。たとえそれがライフワークぐらいの気の長い仕事だとしても。
投稿者 akita : 2006年05月09日 13:23
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://akita11.jp/mt/mt-tb.cgi/608
コメント
おもしろいですね。
僕もまさにこの先生がやっていらっしゃることをソフトウェアでやってみました。やってみてわかった問題はテンプレートベクターの固定(定着というべきか)なんです。これが意外と望ましくできないんですよ。だったらてっとりばやいのははじめからお手本をこちらできめてしまったほうがよいということになる。ここ2年の停滞はそのせいです(血涙
投稿者 mukaiyama : 2006年05月09日 16:02
ふむふむ。やっぱりテンプレートの作り方が大変そうですよね。やはりそうなのか・・・
「静」も、飛躍を期待しています!
投稿者 akita : 2006年05月09日 18:24