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2009年05月29日
知らないものに遭遇したときの対処法
最近の若い者は、的な話で、知らないものに遭遇したときの対処法、というのがあるらしい。
昔は、というか、普通は、なにかをやっている過程で知らないものが出てきたら、それを調べたり考えたり人に聞いたりして、それを解決してから次のステップへ進む。そうじゃないと、気分が悪い(と、少なくとも自分はそう思う)。
でも最近の若い人で多いのは、「見なかったことにする」ということらしい。つまり、なにかをやっている過程で知らないものが出てきたら、「見なかったこと」にして、先へ進める。
まあコンピュータがここまで複雑化して、ブラックボックスとして扱うべき部分も増えてきているので、知らないことは「見なかったことにする」という姿勢も、わからないでもない。
でも、すぐ次のステップで必要になりそうそうなことなら、多少は時間がかかるにしても、調べたりして解決してから進めるべきなんじゃないだろうか。少なくとも、それをしてから先へ進まないと気分が悪い、というセンスは持つべきなんじゃないかと思う。
それとも、これは「見なかったことにしていいもの」かそうじゃないかの区別がつきにくい(確かにそうかもしれない)のが問題の根本なんだろうか。
例えば、何かエラーが出て、なんかいろいろいじっているうちにエラーが解消されて、まあいいか、と先へ進めるのは、たしかに、Windowsなんかを使っていると、よくある。でも、そのエラーが解消できた原因が何かわからないと、なんか、こう、気分は悪い。いつまた同じことになるんだろう、という不安がつきまとってしまう。それともこういうセンス自体が、古いのかな。でも大事なことのような気はする。
困るのは、いろいろやっているうちに、なぜかわからないけど、うまくいったように見えて先へ進むが、実はうまくいっていない、という場合。これだと、ずいぶん先へ進んでから行き詰まって、その原因を探るのに、ずいぶんとステップを戻さないといけない。
なんかいい方法はないだろうか。
投稿者 akita : 2009年05月29日 18:02
コメント
勉強の仕方と研究の進め方の違い、かもしれないなぁ、と思いました。
あることを勉強して理解しようとするときは、分からないことに出くわしてもとりあえず置いておいて、全体を見渡してから戻ってみると理解できた、ということがあります。(昔、法律の勉強をしているときがそうでした。)
会社で新製品の開発をやっているときは、とりあえず置いておくと後でエライ目に遭うので、それは絶対NGでした。
理解する対象の答え・正解がすでに存在するかどうか、で、対処が変わるのかもしれません。
(ほんとかなぁ。はて。)
学生さんの場合は、勉強して理解する、という行動が多いので、どうしてもそういうクセになっているのかなと思いました。
投稿者 踊り食い小僧の母 : 2009年06月01日 12:57
なるほど。面白い観点ですね。勉強と研究かあ・・・
勉強だと、ゴール(正解)があるので、まずはわからないところはおいといて・・・というのがアリなんですかね。英文を読むときは、それに近いのかもしれないです。
卒研や大学院での研究を進めていく上で、徐々に後者のクセをつけていったほうがいい、のは事実でしょうね。
投稿者 akita : 2009年06月01日 21:11
若い人に限ったことでもなさそうですね
ソース:/.Jの『あなたの遭遇したバグや不具合の「イケてない回避策」は?』
http://slashdot.jp/askslashdot/article.pl?sid=09/05/27/099242
投稿者 imuno : 2009年06月02日 12:28
ああ、この記事読みました>/.J
計算機全般の話なのかしら・・・
投稿者 akita : 2009年06月02日 13:55
ふと思ったのですが、
・ブラックボックスをそのまま使う人
・ブラックボックスを開いて理解することに時間をかける人
という区分は、オブジェクト指向言語の選び方にも通じてると思います。
・前者はC++(あるいはObjective-C?)
・後者はCOOL記法を用いたC言語
これらはお互いシェアする区分、領域が違うので、どちらがまずい、という話でもなくなりますね。
投稿者 imuno : 2009年06月05日 13:03
そのブラックボックス化が完全であれば、共存するでしょうね。
コンピュータの場合は、そのブラックボックス化が中途半端なので、ときどきブラックボックスの中をみないといけなくなってしまう。そのときに困るわけです。
投稿者 akita : 2009年06月05日 13:05