2009年11月11日
公開授業
授業方法改善の一環として、学生から評価の高い授業、というのの公開授業というのがあったので、後学のために見学に行ってみる。
たしかに学生の食いつきはよいように見えた。
気づいたポイントはこんなところだろうか。
・内容を厳選してゆっくり進める→分量をしぼらないといけないので、一長一短か?
・板書をたくさん書きすぎない(学生はノートを取るのに手一杯になってしまって話を十分に聞けない)→これは反省。
・適宜学生をあてる→これはまねできないなあ・・・
・内省シートのようなものを個人ごとに作らせていて毎回回収している(自分で理解した内容と自己判断の理解度を書かせて講義後に回収し、次回までにチェックして返却する、というのを1枚の紙に書き溜めていく)→これはいいかもしれない。学生も楽で有益教員も楽。
投稿者 akita : 2009年11月11日 17:46
コメント
定期的に小テストをされる先生がおられましたが、小テストの度にお脳を使うので、講義内容の定着がとても良かったと記憶しています。
投稿者 ごまた : 2009年11月11日 22:03
ごまたさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
なるほど。小テストですか。たしかに期末にガツンとやるより、小出しにしたほうが、受けるほうも楽そうですね。
投稿者 akita : 2009年11月11日 22:57
何名ぐらいの授業だったのでしょうか?
投稿者 kazushi : 2009年11月12日 12:22
50名くらい、2年生のの選択の講義です。
投稿者 akita : 2009年11月12日 13:12
50名で内省シートかぁ!(私はカルテと呼んでましたが)20名ぐらいではやったことがありますが、すごいなそれ。
投稿者 kazushi : 2009年11月13日 14:34
ぜひやっている学生さんの感想を聞いてみたいものです>内省シート
投稿者 akita : 2009年11月13日 15:28
おもしろいので、80人のクラスで、私のやっていることを紹介します。
1. あるとき「板書を減らし考える時間を単に増やす」をおこなったろころ「寝てしまう人たち」が激増したケースもあります。そのあたりは、私の不徳の致すところであったのでしょう。もう少し、授業の技術を磨かないとね。
2. 「適宜学生をあてる」これはお互いに良いことです。非人道的といわれても、無差別急降下爆撃を私もやります。質問されて意味が分からないという人もいますが、そのときは問題の意味が分かるまで説明して、答えていただくというルールです。これは学生からの授業評価でも「いつ聞かれるかわからないキンチョー感がカイカン」だそうで好評です。
最近は無差別爆撃の他に、寝ている人の隣人を狙って爆撃をするという新ルールをつくりました。寝ている人に当てるとスリープモードから戻るのに時間がかかるので、新たに編み出した技です。これにより、隣人に刺激を与え合うという行為が行われているような気がします。隣の人が爆撃をうけた当事者は衆人の注目を浴びるし、隣人には「迷惑」をかけるし、結構「寝覚めのわるい思い」をするようです。
3. 「小テストを毎回行う。」私は、出席確認はこれでやります。成績はノーカウントですが、テスト形式の作業を実施するともれなく全員がまじめに考えるというのが日本の大学生の美徳です。授業の半分ぐらいの疲れたときに隣の人と相談してもよいという復活の儀式として使うのが効果的です。10分から15分と時間がかかるので、話す内容が減るのが苦しいのですが、たしかに授業内容の定着を考えるとやったほうがよいと思ってます。
4. 内省シートではなく、簡単な課題を出します。キーポイントは手書き、絵付きの解説です。絵を描いて考えるというのは、「ネットでかっと、ペーストで返却♪」というレンタルビデオみたいなことができないので良いのです。絵が無く一行で返してくるような「半端者野郎的人物」には不良レポートチェックシートによりどこが悪いのかをはっきり指定した上、模範解答がばっちり添えられて再提出が命じられます。ただし、この手厚い更正プログラムに関わらず、レポートの内容が改善されない学生にはなんら救済措置はなく、水子として「流され」ます。これは自己責任というやつです。(基本的に質問は歓迎してます。)これらの処理には授業時間に匹敵する時間が必要なのが難点。
投稿者 みま : 2009年11月14日 08:53
みまさん、大変興味深いお話、ありがとうございます。
なるほど、あてる、のは、そういう効果もあるのか・・・
投稿者 akita : 2009年11月14日 16:51