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2008年11月06日
就職活動の時期と入社前教育
しばらく前に、いろんな大学が、企業に対して、早い時期の就職活動(採用活動)の自粛を要請していた、みたいな話があった。
大学人の意見、学生の意見、双方、いろいろあって、それぞれ、もっともとも思うわけだが、個人的には、早い時期の活動自体は、悪いことではないんじゃないかと思う。就職活動の時期が早まるのと博士課程への進学者が減るのとは、たぶん関係はないだろう。
それより、内定を出した後、入社前教育のようなものを学生に強制する方が問題なんじゃないだろうか。入社までにTOEICで○点をとっておきなさい、とか、Webテストをうけなさい、とか。
本来は、それは入社後にやるべきことだろう。それを前倒しするのは、実際に企業が給料を払うようになってからそのような教育をしていたら人件費がもったいないからだ。でもそれは、本来は必要な「人材教育」という経費のはずで、それを在学中に前倒しすることは、おかしい。
もちろん、大学での勉強・研究だけが、学生のうちにやっておくべきことであるわけではなく、見聞を広めるとか、自分を高めるためにTOEICにチャレンジするとか、そういうのは大いに結構だと思うのだけど、企業から採用をタテに強制する、というのは、横暴なんじゃないだろうか。
投稿者 akita : 2008年11月06日 16:23
コメント
3年くらい「人材教育」をやって辞められると
かかった教育費を回収できない。
辞められるのはその会社に魅力がないから
かもしれないが。
投稿者 alicia : 2008年11月06日 23:53
でもそれは、本来企業が計上するべき「損失」ですよね。それを学生の期間中に強制する、ということは、学生が授業料を払って得ている教育を受ける機会(時間)をうばっているわけで、将来生じるかもしれない企業が受ける損失を学生に押し付けている、という言い方も(へりくつかもしれませんが)できるわけです。
投稿者 akita : 2008年11月07日 13:19
人事の人に聞いたのですが、学生が他社へ逃げて、
入社式に来なかった、というような事態を恐れて、
コンタクトを保つ手段としてやっているようです。
投稿者 kitagawa : 2008年11月11日 01:25
そういうことであれば、いまの内容は、度を過ぎているのではないでしょうか。明らかに勉強・研究に支障が出ています。
ちなみに推薦で大学入学が決まった高校生向けにも、事前教育の課題を課す場合が多いようですが、これは、高校からの要請もあるようです。(つまり、遊ばないように、ということ)
ウチの学科の場合は、度を過ぎた量・質ではないように個人的には思います。
投稿者 akita : 2008年11月11日 08:52