« 就職活動における学校推薦という制度 | メイン | WMで自動ダイアル接続 »
2010年04月07日
電気自動車というパラダイム
やや旧聞だが、どこかで読んだ/聞いた話で、目からウロコだったのは、産業としての電気自動車(EVのこと。HVではない)というのは、いままでの自動車産業の延長でとらえられない、という話。
いままでの自動車産業は、特にエンジンまわりは技術の進歩とノウハウのかたまりなので、そう簡単には新規参入できない。
しかし電気自動車は、そうでもない。
程度の差こそあれ、みんな既存の技術・部品を導入したり、制御系をゼロから作るわけで、既存の自動車メーカーの優位性がかな低い。
実際、電気自動車のベンチャー企業もいくつかあがりつつあるようだ。
かたや、LSIも似たような話がある。
LSIを設計・製造できること、は、以前はそれだけで大きな技術的優位性があった。
しかしCADが進歩・普及して、製造専業メーカー(ファブ)が現れたことで、設計できるだけでは優位性はなく、また製造も、製造技術の高度化・製造装置の高騰もあって、大手でも外注するのはよくある話。
つまり、LSIを「どう使うか」というところでの勝負になっているわけだ。
残念ながら、まだCADが、CADベンダの陰謀なのか、バージョンアップがしょっちゅうあって、それにあわせてユーザーが振り回される(ほとんどゼロから使い方を覚えないといけない)ことが多いので、「CADを使いこなして設計する」(または、そのための情報共有・組織内教育システムがしっかりしている)ということ自体が、ある程度の優位性にはなるわけだが、これは本題ではないはず。
いわゆるToyChipsも、ここに意義がある。さて、なにを作ろうか。
投稿者 akita : 2010年04月07日 07:49
コメント
印刷会社がフォトマスク作ってると聞いたときは結構へーって感じでしたね。
でもミシンの会社がプリンター作ってたりしますもんね。
ヤマハはやりすぎですけど。
電気自動車といえばこれが結構ほしいんですけどね。
http://www.denchari.jp/01_product_04.html
投稿者 zzz : 2010年04月08日 01:32
印刷会社とフォトマスク、は、ちょっと関係が違うような気がしますけどね。(そもそもフォトマスクという製品が世に出た頃、専業メーカーはなく、印刷会社が新たなビジネスとしてはじめた、という経緯)
電気自動車は、(内燃機関の)自動車の延長とは限らない、というのがポイントかと思います。
投稿者 akita : 2010年04月08日 11:31
EVでは、自作PCみたいにコンポーネントを組み合わせて自分でクルマをつくることができるみたいな世界が来るかもしれないなぁと思っています。個々の部品が認証を通っていればOKみたいな。
実際、今だってちょっと大変ではあるけれど、作れますよね。EV。
投稿者 まつむら : 2010年04月08日 13:16
ええ、私が見聞きした話は、まさにそのような話でした。PCと同じですね。
LSI設計でも、システムLSIの出始めの頃に、いわゆるIPという考え方で、そういう流れができかけたのですが、あまりうまくはいきませんでした。システムLSIの構成要素であるIPは、部品にはなりきれなかったわけです。
投稿者 akita : 2010年04月08日 17:28
日本版クリケットつくりませんか? データロガーですね。
投稿者 zanjibar : 2010年04月09日 00:10
zanjibarさん、こんにちは。
クリケットというと、大川さんのクリケット、ですか?
投稿者 akita : 2010年04月09日 18:05