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2007年11月26日

大学の役割

先週土曜の夜、22時からのNHKジャーナルをラジオで聞いていた。テーマは、大学の現状と役割、みたいな話。
大学全入時代の話、大学の高校化の現状の話、大学のサービス産業化の話、など。
現状に関しては、日ごろからよく感じているし、将来を不安視する論調も、よく聞く。
この番組中、事例紹介として、金沢工大と九大COEが紹介されていた。

金沢工大は、落ちこぼれの手厚いサポート体制の話。やりすぎだろうという感もあるが、専門性をもつ技術者を育てる、という観点では、十分納得できる話。

九大COEは、分野横断的な勉強を主体的に取り組めるプログラム(ただし1学年あたり30人弱)の話。理想論のように思ったけど、少人数ではあるものの、十分機能していきそうな話。

前後して、海外(たしかカナダ)では、高校卒業後に、いろいろなルートを経験して、自分の興味を見極めた上で、大学に進学する、というのが一般的で、日本のように、まずは高校卒業後にまずは大学に進学するのはおかしい、という海外の人の話。
また、大学の進学率が50%を超えたということは、高校で成績が中より下、つまり5段階評価で2の人も大学に進学するようになるということだ、という話

これらを踏まえて、番組では大学の多様化、つまり、ある程度受身な人でも専門性を持てるような職業訓練的な役割や、主体的に勉強をしたい人向けの知的探求の場の提供という役割など、いろいろな役割が共存するのはいいことではないか、あわせて、高卒→大学、以外のルートを、社会として認める風潮になっていくのが必要ではないか、というようなまとめ。
もちろん、そのために、偏差値だけ、とか、「面倒見のいい大学ランキング」とか、「就職率がいい大学ランキング」みたいな、偏った評価基準だけで大学を評価し、また選ぶという風潮を、改めなければならない。

なるほど。
これまで、大学の高校化、サービス業化を危惧ばかりしていたけど、大学の役割の多様化、と考えればいいのか。

さて、ウチはどうする。

投稿者 akita : 2007年11月26日 19:14

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