« 博士号に対する認識 | メイン | Guamという国というか島 »

2009年03月28日

日本の社会

出張中の移動で、中谷氏の本をだいぶ読み進めた。
非常に面白いことがたくさん書いてある。
これをすべて鵜呑みにするわけではないが、ここまで読んでみて、
いまの日本が、こんな社会になってしまった原因はなんだろう?と
考えてみた。
もちろんいろんな原因があって、単純な話ではないことは
よくわかっているが、「マスコミが不安をあおっている」というのは、
案外無視できない、大きな要因のような気がしてきた。

基本的に、社会のアラを探して、現状を批判し、変わらないといけない、
ということを、あらゆる方法・番組で、私たちに刷り込んでくる。
あまりにも情報量・頻度が多いので、受け取る私たちの感覚も、
だんだん麻痺してくる。これは、洗脳だ。とても怖い。

たとえば、「構造改革」という言葉の中身を、こうなってしまう前に
どれほどの人が理解したんだろうか?
少なくとも、私はよくわかっていなかった。
それでも、毎日、「構造改革をすれば日本はよくなる」というような
ことをテレビでも新聞でも言われていると、なんとなく、
そうなのかなあ、という気がしてきてしまう。これは、思考停止だ。

だから、人気取りで、世の中が動いてしまう。

どうしてマスコミは、こうなってしまったんだろう?
視聴率が第一だからか?
それは、広告というものが、マスコミの経済的基盤において、
あまりに大きくなってしまったから、なんだろうか。

これがいきすぎると、事実よりも、「視聴者が面白いと思うこと」が
優先されてしまう。

それでも昔は、「モラル」や「使命感」というものがあった。

それが失われてしまったんだろうか。

それはどうしてなんだろう?

中谷氏の本を読むと、これらの多くのことの根源が、
グローバル資本主義の暴走、ということなのかと思えてくる。

グローバル資本主義、とは、資本主義、とは、言葉は似ているが
まったく異なるもののようだ。

そして、日本には、縄文時代から続く歴史に基づく
価値観というものがあるのだから、アメリカ流の
グローバル資本主義を、無批判にそのまま受け入れるのは、
あまりメリットはない。むしろ、社会疲弊などの害のほうが大きい。

では、なぜ、こうも無批判に、グローバル資本主義を
受け入れてきたのか?
敗戦によって、一度は、日本のすべてを全否定された経験、
が原因なんだろうか。

日本人は、そろそろ、日本という国に対して
もっと自信をもってもよい、と思う。
(という話は、1年ぐらい前にも書いた)

いろいろと考えることは多い。

投稿者 akita : 2009年03月28日 12:05

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)