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2011年01月06日

会社はなぜ成長しなければいけないか?という疑問

かなり昔から、ずっと疑問に思っていた、「なぜ会社は常に成長しなければいけないか」という問いへの答えが得られたような気がする。
今朝の新聞に載っていた、とある会社の社長さん(米国人)が言っていた話。
「そろそろ右肩上がりという妄想を捨てるべきだ。」

「常に成長しなければならない」というのは高度成長のころの話で、いまでもそれをひきずっている、ということか。
成長=幸せ、とは限らない、ということか。
幸せって、なんだ?ということか。

元旦から連載だったこの新聞の記事(たしか座標軸の転換、という連続コラム)は、興味深かった。

投稿者 akita : 2011年01月06日 08:03

コメント

そのとある社長さんの話も間違いではないと思いますが、
長年にわたる米国の誘導によって、知らぬうちに日本社会が崩壊していった事例が
多くあることも事実です。
他国の考えに乗っかるのも危険かも知れませんよ。

投稿者 わかみゆ : 2011年01月09日 18:54

わかみゆさん、コメントありがとうございます。
長年にわたる誘導によって崩壊したものが多いのも事実だということはよくわかります。
だからこそ、そのようなことに気づいてきた日本人が、少しずつ増えている、と信じたいです。

いままでは興味がなかったために見落としていたか、メディアであまり取り上げられなかったために、知らなかっただけだと思うのですが、似たようなことを言っている日本の経営者(特に中小のようです)も、いるようです。

投稿者 akita : 2011年01月09日 20:51

すみません、米国の誘導には慎重になりたいということを言いたかっただけで、
私は基本的にその社長さんと同感です。
考えている規模は違うでしょうけど、
50人程度の技術者集団の会社が小回りも効くし、
やりたいことをやって食べていくことが私の理想です。
収益ばかりを追求するのは、理科系人間は不得意かもしれませんね。(^^;)

投稿者 わかみゆ : 2011年01月15日 20:56

最近思うのですが、もしいま自分が民間企業に就職するんだったら、きっと大手じゃなくて中小を選ぶように思うんですよね。
100万個売れるかもしれないけど1年で捨てられてしまう製品を作るより、
10個しか売れないかもしれないけど末永くかわいがってもらえる製品を作るほうが、
やりがいがあるように思うのです。

投稿者 akita : 2011年01月15日 21:30

同感です。いつか一緒に何かやりますか。
って言うより、テクニシャン級の従業員として雇って下さい。(^^;)

投稿者 わかみゆ : 2011年01月16日 17:42

それは夢ですねえ。
学生さんの練習の場として、そういう会社を作りたいなあ、と思ったことも何度かあるのですが、実現までは至らず。

投稿者 akita : 2011年01月17日 21:45

P. F. ドラッガー氏は現代の空気を吸って著作したわけではないでしょうし、また、幸福に普遍性はないとも言えますので、akitaさんの疑問から少し外れるかもしれませんが、言葉の上での普通の解釈としては、企業は不完全なので、より多くの幸福を生み出す理想的なものに成長しなければならないということではないでしょうか。「衰退するものと成長するものがあるならば、存続している全ての企業は、」という部分が省略されているのではないでしょうか。しかし、個別の企業の機能が完全でも、社会システムが不完全であれば、幸福が増大するとは言えないので、その根拠は自明ではないと思います。現在の社会システムは、小さな幸福が、他人の犠牲を代償として要求するので、企業の在り方という問題を超えた、根本的な問題を抱えていると思います。そういえば、私の学生時代の指導教員が、技術は進歩しなければならないとよく言っていて、私もその根拠に疑問を感じました。これらの問題について、人類が地上で定常的に存在できない運命を抱えていることと意識的に環境に適応する能力を持っているということを基礎として考えればよいと、学生時代の私は理解していました。人類全体としての環境適応のスピードを制限しているのが、経済活動の量であり、経済活動のコスト/エネルギー(時間と等価)効率を高めることが技術の役割であるという解釈です。経済学は、社会を評価するための価値を定量することで、ある程度、社会の制御に成功したようにも見えますが、エネルギー消費に代表される欲望と人口の積が定数と見なせるという仮定が破綻していて、この制御システム自体が人類に不幸をもたらしている原因の一つになっているとも思います。学問の枠組みや守備範囲を超えた視点から、現代社会と人類の歴史を再評価する必要があると思います。何を言っているのか解りにくいと思いますが、そのうち、人に説明できる程度に考えを整理したいと思います。

投稿者 kitagawa : 2012年02月12日 00:07

コメントありがとうございます。おっしゃりたいことは、なとなくわかるような気はします。さてどこから手を付けよう、というくらい大きなテーマなのですが、考えないといけないテーマだとも思いますので・・・

投稿者 akita : 2012年02月12日 11:43

本件、歴史屋さんからは、エマニュエル・ウォーラーステインの『近代世界システム』を読むとよいとのアドバイスでした。非西欧世界の低開発とシステム内における世界的分業体制の歴史的構築過程を踏まえた上での議論が必要とのこと。

投稿者 kitagawa : 2012年02月13日 08:20

ご紹介ありがとうございます、読んでみたいと思います!

投稿者 akita : 2012年02月13日 09:05

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