2010年09月05日
オームの法則の過渡現象
ふとオームの法則について考えていたら、わからなくなってきた。
抵抗は、回路全体の中での自分の位置づけを知るわけではない。
知るのは、両端の電圧と自身を流れる電流のみ。
電流が流れて電圧が決まるわけだが、
その電圧が、電源からきまる妥当な電圧(解)になっているかを
知るすべはない。
ということは、最初は適当な電流を流して電源にもどってくるまでの
電圧降下を求めてみて、それがつじつまがあわなければ、合うようになる方向に
電流を調整して、いずれ正しい電圧に収束する、と考えればいいのかな。
電池と抵抗だけの回路の過渡現象なんて考えたこともなかったけど、
こう考えるとうまくいくのかな。
2010年08月13日
人間の感覚の補完能力
ほぼすべての情報技術は、表現のqualityを高めるために、サンプリングレートと量子化ビット数を上げるように進化してきた。
つまり時間方向と振幅方向で、連続量である元信号からの量子化誤差を減らそう、ということだ。
例えばオーディオだとCDの44.1kHz/16bitから、DATなどだと96kHzとか24bitとか、ある。
映像信号も然り。
ただ、オーディオマニアは、よくいくらサンプリングレートや量子化ビット数をあげても、「ナマ」の音とは違う、という。昔はオーディオマニアの妄想なのかと思っていたが、実はけっこう大切なことなのかもしれない、と最近思えてきた。
むしろ、サンプリングレートがある程度低いと、人間は、その間を、経験や欲望などに基づいて補完して、happyに感じることがある、という気もするが、そういうことはないだろうか。
たとえば、小説から場面を妄想する、とか。
いわば妄想の効能。
定量化するのが難しそうだが、メディアの進化の方向性として、こういう可能性は、ないのだろうか?
2010年08月07日
もの、と、つくり
いろいろ考えるところはあるが、学ぶべき点も多いように思う。
元サムスン電子常務・吉川良三氏「サムスン電子の躍進に学ぶ、グローバル市場を見据えたものづくり
http://www.globis.jp/1393-1
2010年06月02日
湯之上_NET
たまには役に立つ話がのっている週アス経由で、「湯之上_NET」にたどりつく。
半導体産業の話、特にDRAMで日本が絶頂だった時代から、徐々に後退して行った時代を現場で生きた方の話で、非常に興味深い。
特に、半導体産業自体が技術的に複雑化しすぎて断片化が進み、全体を通して理解している人がいなくなっている、という話は、以前から興味がある計算機の階層深化と断片化に通じるものがあって、大変興味深い。
もうひとつ、日本のメーカーの体系として、成功したエンジニアが課長や部長、社長などのマネージャになるので、マネージメント素人であるためマネージメントがうまくない、のと、技術の現場は成功していない(=能力がない)エンジニアしかいない、という構図の指摘も、目からウロコで大変興味深い。
2010年05月18日
テクノ工作
大人の科学Vol.27「テクノ工作セット」を一通りつくってみた。
たしかにArduino/Japaninoは、電子工作(テクノ工作)への敷居を下げているが、
センサやアクチュエータの物理的実体がみえにくくなっている。たぶこれは意図的なもので、隠蔽するからこそ取り組みやすくなる、という面は、確かにある。
物理的実体が隠蔽されたテクノ工作の経験は、センサ類を「使って、何かを作る」ところに注力できる、というメリットは確かに大きい。
それ(既存のシールド)にないセンサ類は、物理的実体をふまえたうえで、それ(シールド)にあわせないといけないわけだが、そのためには、古典的な電子工作の知識・経験が必要になる。
例えばLEDをつなぐにしても、電源電圧がわかっていないと電流制限抵抗を決められないし、温度センサをつなぐにしても、使う温度センサの温度-出力電圧特性がわかっていないと、得られた値を理解することはできない。
テクノ工作での「面白い!」という体験・モチベーションが、物理的実体を伴うホンモノの電子工作へとどれぐらい向いていくか、は、個人的には非常に興味がある。つまり、テクノ工作が、ホンモノの電子工作へのとかっかりとしてどの程度有効か?ということ。
仮にそのような有効性があまりないのであれば、これまでにも何回もあった、電子工作に対する一過性のブームで終わってしまいそうな気がする。
もちろんそうなってほしくはないけど。
例えばAKI-H8やSunhayatoのマイコンボード、秋月のPICは、マイコンというものがまったく知られていなかった世界に、マイコンというものの存在を広めた。(特にロボコンなどの高校生などがメインだったように思えるが)
しかし、今回のArduino/Japanenoのような広がりを出し切れなかったのは、なぜか?そこはやはり、AKI-H8のころは、「こんな使い方もできるのだ」というレシピを示す料理人が、十分ではなかったのか?
今回のテクノ工作を仕掛けている人たちは、何か方策があるのだろうか?
このあたりの今後の展開について、例えばSWITCH SCIENCEさんの戦略を聞いてみたい気もする。
期待してますよ。
Ultra-Low PowerとEnergy Harvesting
いわゆるEnergy Harvesting、という技術がある。
太陽電池とか振動発電のように、環境から、ほとんど影響を与えない範囲でエネルギーを得る技術の総称で、方法によるが、得られる電力(Power)はせいぜい100uW程度。
で、いわゆるユビキタス○○とかウエアラブル○○で、電池交換が面倒だなあ、という向きで、このEnergy Harvestingを活用しようとすると、このあたりの消費電力を狙って、回路のLow Power化を進めることになる。
この方向性は、しばらく前から「流行(はやり)」のように見えるのだけど、
昔から疑問なことが1つある。
それは、Energy Harvestingで環境からエネルギーを得ると、元の環境に影響は及ばないのだろうか?ということ。
昔見つけた「エコロタクシー」も、Energy Harvestingを狙っているんだろうが、明らかにEnergy Harvestingになっていない。
太陽電池はクリーンなエネルギー、というが、極論として例えば地球の全表面を太陽電池で覆ってしまったら、海水を温める分の太陽エネルギーがなくなるので、雲ができなくなって雨がふらなくなる。それは極端としても、海水を含めた地球上のエネルギー循環の構図が変わることになる。それは大丈夫なのか?いや、少なくとも、それが大丈夫かということは検討されているのか?
いわゆるEnergy Harvestingで得られるエネルギーは微弱だから環境には影響を及ぼさない、というが、1個1個はそうだとしても、Energy Harvestingが100万個あったら、環境は有意にエネルギーをとられるのではないか?例えば歩くときの体の振動で発電するといっても、それが度を過ぎれば、明らかに疲労が増す。それはもはやEnergy Harvestingではなく、寄生だ。
ゼロには決してできない情報処理の消費エネルギーを、見かけ上ゼロにできる、という、夢の技術のようにも思えるのだが、
こういう定量的な議論・検討は、されているんだろうか?
2010年04月12日
関連研究のサーベイ
自分が10年近く前にやっていた研究内容にかすっていて、それを発展させた感じの研究を、とある文献で偶然見かけた。しかも、自分の出身研究室で、自分の後から始まって、脈々と続いている研究で、そこの研究室の人の発表。
厳密には、自分が在学中に考えたアイディアではなく、在学中の研究をベースに、卒業後に研究者として独り立ちしたばかりのころに考えたアイディアで、ジャーナルにも投稿・掲載されている内容。
しかし、それが一切referされていない。
なんだか自分の在学時代が抹消されているようで、悲しい気もするが、
それよりも、別に起源を主張するつもりはないが、研究の進め方(あるいはreferenceの書き方)としては、マズいんじゃないだろうか。
ちなみに、それはけっこうすごい国際会議とかに通ってるみたいだけど。
2010年04月07日
電気自動車というパラダイム
やや旧聞だが、どこかで読んだ/聞いた話で、目からウロコだったのは、産業としての電気自動車(EVのこと。HVではない)というのは、いままでの自動車産業の延長でとらえられない、という話。
いままでの自動車産業は、特にエンジンまわりは技術の進歩とノウハウのかたまりなので、そう簡単には新規参入できない。
しかし電気自動車は、そうでもない。
程度の差こそあれ、みんな既存の技術・部品を導入したり、制御系をゼロから作るわけで、既存の自動車メーカーの優位性がかな低い。
実際、電気自動車のベンチャー企業もいくつかあがりつつあるようだ。
かたや、LSIも似たような話がある。
LSIを設計・製造できること、は、以前はそれだけで大きな技術的優位性があった。
しかしCADが進歩・普及して、製造専業メーカー(ファブ)が現れたことで、設計できるだけでは優位性はなく、また製造も、製造技術の高度化・製造装置の高騰もあって、大手でも外注するのはよくある話。
つまり、LSIを「どう使うか」というところでの勝負になっているわけだ。
残念ながら、まだCADが、CADベンダの陰謀なのか、バージョンアップがしょっちゅうあって、それにあわせてユーザーが振り回される(ほとんどゼロから使い方を覚えないといけない)ことが多いので、「CADを使いこなして設計する」(または、そのための情報共有・組織内教育システムがしっかりしている)ということ自体が、ある程度の優位性にはなるわけだが、これは本題ではないはず。
いわゆるToyChipsも、ここに意義がある。さて、なにを作ろうか。
2010年03月31日
プロジェクタの最小投影距離
ふと思い立って、手持ちのプロジェクタで、どこまで小さい映像を投影できるか、を調べてみた。
BenQのLED光源のSVGA解像度のやつで、だいたい横が18cmくらいまで、のようだ。横が800画素なので、画素ピッチは0.22mm程度、ということになる。
普通の液晶モニタとあまり変わらんか・・・残念。
もっと小さく投影できるプロジェクタはないのかな。
例えばXGA解像度で横を3cmぐらいに投影できると、画素ピッチは0.03mm(30um)ということになる。10画素ならべても普通の液晶モニタの画素ぐらい、ということになる。これぐらいの、ないかなあ。
2010年03月16日
計算機の危機?
最近どうも気になってしょうがないこと。
現在の計算機は、本当に決定論的システムなのか?
もちろん決定論的システムなのだが、そのプログラムの設計者が、すべての動作を把握することができているのか?という意味での疑問。
例えば電源が切れた状態で、トレイを開けるボタンを押すと、30秒後にトレイが空くDVDレコーダがある。起動に30秒かかっているわけだが、どう考えても、この時間は非常識なほどに長い。
組み込みシステムの開発者が、この30秒という時間をどう捉えているか(もっと早くしたいのか、しょうがないとあきらめているのか)は、現場の方々に聞いてみないとわからないが、その点は、いまは気にしない。
問題は、電源を入れてPowerOnResetがかかったあと、動作が始まるまでの、ステートマシンとしての計算機の動作が、どの程度まで理解されているのか?ということだ。
もちろん1命令ずつトレースしていけば、トレイが開くところにいきつくはずだが、現実的な組み込みシステムのプログラム開発においては、インスタンスの初期化など、かなり抽象度の高いブラックボックスが多く、プログラム開発者がその中身のすべてをトレースすることは、ほとんど不可能に近い。
組み込みシステムのSW/HW協調設計のCADでは、SW/HW分割の最適化を支援するために、分割時の実行サイクル数の見積もりを行う機能があるそうだが、それが実際の実効サイクル数とどの程度あうか、がCADとしての技術開発のキモらしい。
いや待て。「どの程度あうか」は、果たして決定論的なシステムである計算機においてありうる(あるいは許される)ことなのか?
もちろん1命令ずつ毎回トレースすれば、厳密に実行サイクル数を見積もることができるはずだが、それでは時間がかかりすぎるので、ある程度の近似や予測を混ぜて、実行サイクル数の見積もりの精度をあげる、という努力なので、やはり決定論的なシステムであることには変わりないはず。
しかし、これがツールになってしまうと、それ自体がブラックボックスになってしまい、それを使うシステム開発者は、厳密な実行サイクル数を求める、ということは、ほとんど行わなくなるだろう。
そして時代が流れ、そのツールの中身のことを理解している人がいなくなってしまうと、計算機の実行サイクル数は「およそこれぐらい」というようにみなされ、それを前提に組み込みシステムが構築されていく。はたして、この組み込みシステムは、決定論的なシステムと呼べるのか?
例えば、原子をくみあわせてタンパク質やDNAをつくることは、現在でもできる。しかし、それらを組み合わせて生きた細胞を作ることはできていない。つまり原子から多細胞生物までのつながりにおいて、タンパク質と細胞の間に、越えられないギャップが、少なくとも現在はある。
一方、計算機は、本来は、原子レベルの電子の挙動、半導体・トランジスタ、論理ゲート、ステートマシン、プロセッサ、計算機システム、マシン語、高級言語、OS、コンピュータネットワーク、というつながりは、すべてつながっているはず。
しかし、少なくともすべてを完全に理解している人は、現在の世の中にいるのだろうか?
自分が小学生のころは、トランジスタからマシン語(や、簡単な高級言語)までは、自分の中でつながっていて、相互に移動ができて、遊べた。しかし現在ほど計算機が複雑化すると、トランジスタを組み合わせてWindowsマシンを作ることは非現実的だし、そもそもそんな幅広い分野にまたがる興味を持つこと自体が非常に困難かもしれない。
そして、計算機システムは、階層構造になり、いわゆるハード屋とソフト屋の分業となってきているわけだが、その両者のお互いが、相手のことをブラックボックスとみなさざるを得ない。それほどまでに計算機システムは複雑化している。
うまくシステムが動いているうちはいいが、トラブルがあった場合はどうするか?両者が自分の守備範囲の中で原因をつきとめられないときには、ソフト屋はハードの問題だといい、ハード屋はソフトの問題だという。お互い相手はブラックボックスなのだから、入っていって限界をつきとめようにも、どうしても限度がある。
現在ならば、まだトランジスタから高級言語までつながっている経験をもつ人がいるから、まだなんとかソフトとハードをまたがって原因究明ができるのだろうが、そういう人がいなくなってしまったら、どうなるか?考えるだけで恐ろしい。
非常に高度に発達した計算機システムと、それにもとづく社会において、計算機システムが人類に反乱を起こす、というSF的な世界というのは、必ずしも人工知能のような上のレベルからの反乱だけではなく、下のレベルからくるのもあるのではないだろうか。例えば微細化しすぎて、電流がとまらなくなるMOSトランジスタのように。
・・・さて、このような問題をどうやって解決していくか。
2010年02月26日
25 Microchips That Shook the World
なかなか興味深い。
http://spectrum.ieee.org/semiconductors/processors/25-microchips-that-shook-the-world/0
このうちピン配置も覚えているのは、4つぐらいかな。(555と741とPIC16C84とZ80)
ほかは、見たことや使ったことはあるけど、ピン配置や内部構成図までは出てこない。
歴史を学ぶのは、現代と未来を生きるために、大切なことだと思う。
2010年02月23日
特許と論文
最近、大学の研究として特許を書くことの意義が、よくわからなくなってきた。
技術を世の中のために広めたいのであれば、論文で公知にしてもいいわけで、
むしろそのほうが、ロイヤリティやらなんやらがない分、広めやすいはず。
しかし、逆に、こういう視点もある、という話を伺った。
論文は査読があやしい。特許は査読が厳格。つまり、特許はインパクトファクターがめちゃくちゃ大きい論文誌、といえなくもない。
また、関与する人、特に学生さんの寄与率が、論文だとあいまいになってしまう。著者順は分野によって流儀が違うし、そもそも寄与率はわからない。特許だと持分という形で明確にできる。
なるほど。そういう考え方もある。
2010年02月20日
動画像という概念
静止画の羅列、つまりパラパラマンガという動画の概念は、実用上は便利なのはわかるが、どうもしっくりこない。
ビデオカメラで静止物を撮ると、なんだかチラチラする。
フレームごとに撮像素子の画素から出てくる信号がどうしてもバラつくからなわけだけど、
これを信号処理とか回路の工夫で減らそうという努力は、実用上は重要なのはわかるんだけど、本質的な解決ではない。
目の受光素子である受光細胞は、一斉に同期して光電変換を行うわけではないので、そもそもフレームという概念はないわけで、
このあたりをうまくつなげる方法はないものか。
と、常日頃考えているけど、うまい方法が思いつかない。
これもやっぱりライフワークの1つかな。
1080/60p録画
1080/60pで録画した動画では、「斜め線のノイズ」が目立たなくなるらしい。http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100210-1/jn100210-1.html
1080/60iと比べて情報量が2倍だから、ということらしい。
ふーん。
その実力がどの程度のものか、実物を手にして、じっくりとお手並みを拝見させていただくとするか。
2010年01月12日
HD画質の動画ファイル
HD画質の動画ファイルを、一部抜き出して、静止画列に変換して、研究に使ってみたい、ということを考えている。
しかし、地デジ放送を録画したデータは、こういう使い方はできない(よね?)。
HD画質で撮影できるカムコーダで撮った動画なら、さすがにOKなんだろうか。
2009年12月17日
アルミのハンダ付け
ちょっと調べてみたが、かなり難しいようだ。
さすがにLSIのパッドに直接ハンダ付け、というのは無茶か。
2009年12月09日
マイコンブとLSI
まえまえから、自分の中でつながりそうで、つながりきっていなかった、このテーマについて、お話をさせていただく機会を得た。
H21年12月22日(火)15:10-16:40、場所はJAIST。一般公開だそうです。
---------------
「電子工作とLSI」
集積回路(LSI)は誕生から50年以上経過し、継続的な技術革新を経て情報システムの基盤技術となった。いわば、情報システムの道具、といえるわけであるが、それを内部から熟知して使いこなすためには、極めて幅広い知識と経験が必要となるため、深入りすることは、とかく敬遠されがちである。本講演では、著者が行っている、LSI技術の習得に、旧来からあるホビーとしての電子工作を活用する試みについて、LSI技術の概要とあわせて紹介する。
UC
前々から気になっていた。少なくとも参加はしたい。
http://arn.local.frs.riken.jp/UC10/index.html
2009年10月30日
MAKE Tokyo Meeting
MAKE Tokyo Meeting 04に出展を申し込んでみた。
2009年10月13日
地デジのテレビ
前々からたまに聞く話ではあるが、今日、とあるニュースを地デジでみていたら、
とある女子アナの化粧のシワまでくっきり見えてしまって、かなりげんなりした。
見えないほうがいいものもある。
2009年09月11日
論文投稿
渾身の一発が不発。
Reject通知が届く。
コメントからは、方向性はいい線をいっているようだ。
ただ、ちょっと結論が強引だったか。
評価をやりなおして再投稿しよう。
ヒビマイシン。
2009年08月28日
ある実数に最も近い有理数を求める問題
ある実数xに対し、それに最も近い有理数n/m(ただしn, mはN以下の自然数)を求める必要が生じたんだけど、それはどうやって解くのが一番いいんだろう。
とりあえず総当たりで求めてみたが、もっと良い方法がある予感。
ちなみに具体的には、PLLで、基準クロックからある周波数のクロックが欲しいときの逓倍比と分周比を求める、という問題。
2009年08月17日
テント生活
夏休みのついでに、庭にテントを張ってみる。
娘(6.8歳)と、星を見ながら寝てみる。
空がけっこう明るくて星が見えにくいが、夏の大三角はわかった。ただ、アルタイルとベガが、どっちがどっちかあやしい。
木星も見える。
意外と人工衛星が多い。かなり明るいのが見えたんだけど、ISSだろうか。
ちなみに明け方はかなり寒い。
2009年07月07日
マイコンと並列処理
昔から、マイコンで並列処理って、どうやったらいいのかなあ、と考えていた。
せっかく1個あたりのマイコンは、VAXぐらいの性能は十分にあるわけで、
物理的に小さいことを生かせば、まあ、いわばメニーコアといえなくもない。
たとえばUSBコネクタつきのマイコンがあって、OSの1つのスレッドを担当させる。
USBハブでどんどん増やしていけば、マルチスレッド。
もちろんスレッドのほうが多いときは、1つのマイコンで複数のスレッドを担当させる。
マイコン(コア)の数が多いほど、マルチスレッドの処理能力があがる。
そのコア数は、動的に変更可能なわけだ。
昔、恩師が、デバイスとマテリアルの違い、という話をしていた。
マテリアルは、半分にしたら性能も半分になるもの。例えば「おもり」は、半分にすれば、「重さ」という性能は半分になる。
デバイスは、半分にしたら機能を損なうもの。例えばコンピュータ。
では、コンピュータがマテリアルになるためには?みたいな、ほとんど与太話だったが、この話を聞いたときから、ずっと心のどこかにひっかかっていたんだけど、このマイコンでマルチスレッドの話は、これに通じる話になるんじゃないだろうか。
マテリアルは、その構成要素(例えば原子や分子)の粒度が非常に小さいので、半分にしたら機能が半分になるわけで、コンピュータも、その構成要素の粒度を小さくすればマテリアルになるわけで、この話も理にかなっているといえなくもない。
並列計算機的には、素結合共有メモリなわけで、マイコン間の通信がボトルネックになるのは明らかなので、ここがポイントの予感。
あまりにも漠然とした話なので、問題をなにか具体化することを、ちょっと考えてみよう。
2009年03月27日
超音波で二次元イメージング
犬も歩けば棒にあたる。
共立の店頭で、Proassistの「2次元超音波センサモジュール」というものを見つけた。
ちょっと調べてみると、超音波を出して、反射波の波形を生でとらえて、信号処理で、二次元方向の物体の分布をとらえる、というものらしい。
指向性の高い超音波を出すわけではなさそうなので、ちょっと原理がよくわからないが、面白そうだ。
2009年03月24日
野望と天望
天望、という言葉を知る。いや造語かもしれない。
地にあるのが野望。
天にあるのが天望。
対義語のような気もするし、類語のような気もする。
ちょっと考えてみよう。
2009年03月05日
電子工作のステップ
↓の続き。
順番に動作を理解しながらbuild-upしていく、というやりかたも、いいように思える。
昔考えていたボトムアップ式電子工作に近い考え方だけど、あれをもう少し体系だてたもの、というところか。
たとえば入出力デバイスをgivenなものに限定してしまったり。
あとは丸1日とかのスパンの時間で考えれば、それなりに設計はできそうだ。
観測する、という行為
ものづくりにおいて、作ったものを観測する、という行為は、その中身の理解を深める上で、大切な行為であるということを忘れていた、
作って、遊んで(使って)、机上でお勉強、という流れだけでは不十分で、
簡単でもいいから測定して、納得する、というステップが、必要だ。
さて、どうやって取り入れよう。
小型オシロを作って、それで自分が作ったものを測定してみるか?
作って、測って、考える。ecopicの原点だ。
2009年02月20日
確率的コンピューティング
http://www.chron.com/disp/story.mpl/metropolitan/6252697.html
http://www.technologyreview.com/read_article.aspx?ch=specialsections&sc=emerging08&id=20246&a=
微妙に違うような気もするが、自分が昔からもやもや考えているものに通じるものがあるような気がする。
ちょっと調べてみるか。
2008年12月17日
柴田直先生
研究会の招待講演で、柴田直先生のお話を聞く。
学生だった頃に出会い、人生というか研究者としての価値観に非常に大きな影響を受けた人だ。
断片的には見聞きしていた、最近のご研究、というか、おなかがいっぱいになるくらい、これでもか、というぐらい、いろいろな研究の紹介のオンパレードと、それらの背景に脈々とつながっている、フィロソフィー。
そして、昔から、もんもんと抱いていた疑問をぶつけてみる。
「量から質への転化」という、非常に明快、かつ、ズキンと来る答えが返ってきた。
量を変えるための仕掛けと、それにともなって起こる質のパラダイムシフト。
もう少し、暖めてみよう。
2008年12月09日
銀を溶かす道具
ちょっと調べてみる。
銀の融点は960度くらい。
るつぼを使えば、加熱はできそうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8B%E3%81%A4%E3%81%BC
http://www.soran.net/index_html/A0034018.htm
2008年11月24日
分解の感覚
ダイソーで売っている充電ケーブルを改造して電源ケーブルを作ろうと思って、ケーブルを切ろうとしたら、「え!?」的なリアクションをされた。
電化製品を分解する、という行為は、もしかすると、最近の若い人にとっては、生物を解剖するのににた感覚なんだろうか?
なかなか面白い感覚だと思う。
2008年10月14日
大画面テレビの画素
週末に息子(2.3歳)をつれてヤマダ電機に出かけた際に、
職業病だなあと思いつつ、50型ぐらいの大画面テレビを間近で見てみる。
画素のサイズは1mm、というところだろうか。
ちょっと離れてみて、いくらハイビジョン画質でも、やはりギザが気になる。
1mmぐらいの画素サイズだと、中間調でディザなんかかけても、やっぱりギザが気になる。
2008年06月25日
アウエ−の研究会
お誘いをいただき、ややアウエーの研究会にはじめておじゃまする。
ポスターで、人の発表をみていると、やはりアウエー感が強いのだが、
自分の研究に対しては、非常に興味深いコメントを多数いただく。
これはなかなか面白い。
2008年05月21日
1.3Mp CMOSカメラモジュール
Sparkfunで扱っている、1.3Mpixelで、JPEG出力もできるCMOSカメラモジュールTCM8240が気になってしょうがない。
こういうのは精神衛生上よくないので、購入ボタンを押すことにする。
しかしデータシートが、微妙に概要だけだなあ。レジスタの詳細が載っていない。これでほんとうに使えるのかな?レジスタの名前から、イケそうな気もするんだが・・・・
案じるよりなんとやら。まずはSpartan3あたりのFPGAとSDRAMをつないで、メモリにストアする基板をつくってみるか。
SDRAMの制御って、未知の領域だけど、今後、使えて損はなさそうだから、ゼロからコントローラをつくってみることにする。
2008年05月11日
IEEE802.11j
和田さん@未来大より、IEEE802.11jという無線LANの規格を教えていただく。
広い範囲でネットワークを組むのによさそうだな。
ただし現状では無線局開局の免許申請をしないといけないのか。
2008年04月30日
MotionJPEGファイルの形式
ちょっと方言っぽいMotionJPEGのファイルをいただく。
真空波動拳でも認識できないので困ったな・・・と思って、バイナリダンプしてみたら、ただヘッダっぽいのがついたJPEGファイルの羅列だった。
というわけで、http://siisise.net/jpeg.html を参考に、SOIとEOIにはさまれた領域を、通し番号をつけて切り出すプログラムを書いて、無事解決。ちょっとあせった。
2008年04月25日
PCのディスクへの書き込み速度
オプティマイズのカメレオンUSB FX2で、PCにどんどんデータを送りたい今日この頃。実測で、ほとんどは200Mbps以上、最低でも150MBbpsぐらいはコンスタントに出る。
これぐらいになると、PC側で、バッファにたまったデータをディスクに書き出したり画面に表示したりすると、その間にバッファがいっぱいになってオーバーランがおこりそうなわけで、このまえまで使っていたPCでは、確かにそうなっていた。
ところが、今日、新しいPCでやってみたら、ディスクに受信したデータを書き出していっても、ぜんぜんオーバーランがおこらない。さすがにコマンドプロンプトに表示しながら、だとオーバーランが起こるが、SATA接続でディスクが速いからなんだろうか。プログラムの方をマルチスレッド・ダブルバッファ化しないといけないのかと思っていたけど、しなくてもいいのかも。
ある意味、計算機の正しい進化の姿かもしれない。
2008年04月22日
CameraLinkのテスト
CameraLinkのカメラをお借りできたので、早速FPGAに、なんちゃって回路を実装して、とりあえず読み取り。
露光時間の調整が難しいが、なんとか撮像できた。
FPGA内のメモリに入れているので、128×128画素だけ。
近未来的ToDo: デバッグ用にVGA出力をつなぐ。
2008年03月17日
CameraLink
個人的に、CameraLinkのカメラが、ちょっとアツい。
LVDSのドライバ経由でディジタルの画像をとれるカメラの信号の規格で、
MegaPixelのものから、200fpsぐらいの高速カメラもある。
お値段は、安いもので10万円くらいから。
インタフェースも、けっこう単純でわかりやすい。
LVDSの専用のドライバもあるので、それを使えばFPGAにもつなげるわけで。
使い方しだいでは、悪くない選択肢かもしれない。
http://www.machinevisiononline.org/buyers_guide/products.cfm
http://fpc.misumi.co.jp/catalogue/cgi-bin/product-group.cgi?category=511
http://www.ads-img.co.jp/camera/index.html
http://www.argocorp.com/imperx/lynx/lynx_l_home.htm
この中で200fpsクラスだと、このあたりか。
Takenaka FC350CL 210fps
http://www.takex-system.co.jp/product/fullframe/fc350cl.html#
SVS-VISTEK SVS340MUCP 250fps
http://www.ads-img.co.jp/products/svs-vistek/cameralink.html
PULNIX TM-6740CL 200fps
http://www.avsupply.com/details/tm6740cl.shtml
PHOTONFOCUS MV-D640-66-CL-10 200fps
http://www.photonfocus.com/html/eng/products/prodList.php?cat=CMOS+Cameras
IMPERX IPX-VGA210-LMxx 210fps
http://www.argocorp.com/imperx/lynx/IPX-VGA210-L.htm
2008年02月12日
データロガーとか作ってみたり
多チャンネルのPC接続型データロガーを作ってみたりすることを考えてみたりする。
10ksample/s程度、2バイト/sample、100chとすると、ざっと20Mbps。
USB2.0(HighSpeed)をフルに使えば、十分間に合う。
でもどうやって?と考えて、いろいろ探してみると、こんなものを見つける。
http://optimize.ath.cx/cusb_fx2/index.html
これは、なかなかいいかもしれない。
先についているCPLDにA/D変換器をつけて、定期的にサンプルし、FIFOに書き込むと、PCに転送される。
実測でこれぐらいのレートが出るか、ちょっと試してみることにする。
2008年01月29日
USBカメラで画像処理(with VisualC#)
しばらく放置していたが、USBカメラで画像処理 with VisualC#。
雛形を探してみたら、こんな便利なライブラリを作っている方がおられる。
早速拝借し、画像の取り込みと処理結果の画像の表示の部分を
タイマで100ms程度間隔で実行するようにして、ほぼ完成。
2007年11月19日
微細真空管
先日の備忘録の思いつき。
真空管を微細加工で作るといいことがあるんじゃないか?真空だと移動度が高いし、微細化によって印加電圧も下がるし、真空管のグリッドに相当する電極をうまく配置すれば制御電極の電流もゼロにできるのでは?と思っての思いつき備忘録だったんだけど、やはり世間は広い。検討されている例(PDF)があった。
2007年11月16日
真空管とか
真空管の中では、電子が真空の空間を通るので、電気抵抗が小さい。
電子は、電界を加えると、物理的に曲がる。
電極の間の距離を短くすれば、電界は強くなる。
電界が強いと電子が出やすい。
特に意味はないけど、思いつきというか備忘録。
2007年10月31日
薄型CRT(続)
ちょっと手が空いたので、一気に物理モデルを立てて、シミュレーションをしてみる。
画面サイズ1mぐらいで、厚さ10mmぐらいは余裕でいけそうな雰囲気だ。
なんか実はすごいことなんじゃないだろうか。
もう少し詳細をつめてみることにする。
2007年10月26日
薄型CRT(続)
なんかすごい方法を思いついたような気がする。
ちょっとシミュレーション開始。
2007年10月18日
薄型CRT
なんとなくふと思い立って、薄型のCRTに関する技術動向について、ほんの少しだけ調べてみる。
こんなのとかこんなのとか、数年前まではあるみたいだ。(両方ともSamsungだな・・・)
その後は、どうも盛り上がっていない雰囲気。
どうにかならないもんなんだろうか。
ちょっと思考実験をしてみることにする。
2007年10月16日
他校訪問
とある縁で、富山商船高専を訪問。
非常に面白いお話を聞く。
けっこうイケるんではないだろうか。
2007年10月01日
デモ準備
前々から、だましだましやってきた問題点が、顕在化してしまった。
どうもうまくいかない。
なんとか今回はだましだましで乗り切るが、落ち着いたら、根本的になんとかしないといけない。
本質的な問題ではないんだけど、実用上は避けられない問題。
2007年08月24日
自分が本当に興味があること
前々からもやもやしていたものを、最近何人かの異分野の人と話す機会があり、少しまとまってきたような気がするので、久しぶりに自叙伝的に少し長い文章を書いてみた。
秋田純一の書いたもの→ 「「人間」へのアプローチ〜例えば工学、心理学、生理学」
2007年08月04日
ものごとを抽象的にとらえる視点
ものごとを抽象的にとらえる視点、というのは、とても大切だと思う。
具体的な細かいところから入ってしまうと、木を見て森を見ず状態になってしまう。
2007年07月05日
研究に対するリクエスト
自分がやっている研究に対して、他人や身内からリクエスト(こういうの作ってよ、とか)が来ることがある。
無茶なリクエストでも、面白そうだなあ、とか、ためになりそうだなあ、と思えば、素直に聞き入れたい。そして、実現可能性を考えてみたい。
一見、なんじゃそりゃ、と思えるものでも、もしかしたら実はとても奥が深いor面白いことになるかもしれないので、頭から否定する姿勢だけは、とりたくない、と日々常々心がけている。そのつもり。
ただ、その研究のことがよくわかっていなくて、イメージだけで無茶なリクエストをされると、あまりうれしい気はしない。あまり前向きには実現可能性を考えたくない。ましてや、自作は時間がなくて無理でも外注すればなんとかなるんでしょ、なんていわれると、腹立たしい思いすらする。それって、あんたがやっていることは、お金で解決できるものなんでしょ、ということじゃないか。たしかにお金で解決できるものも多いかもしれない。でも、最後は、自分じゃないとできないところ、が、残ると信じていて、それが研究者としてのアイデンティティーだと信じているのに、それを否定されるようなものだ。
結局は、研究者って、わがままなものなのかもね。
2007年07月02日
画像におけるアンチ・エイリアス
論文の査読でよくつっこまれるので、あらためてちゃんと調べる。
画像のアンチエイリアス
要は、対象物を画素でサンプリングする場合の、サンプル(空間)周波数よりも高い周波数成分がジャギーとして見えるのがエイリアスで、そいつを除く、という話だ。
ふむ。これがジャギー、という言葉の定義、ということか。
赤外線の撮影
備忘録。
赤外線撮影のためには、可視光をカットするフィルタが必要。
フジのフィルタなど。
2007年06月12日
チップ試作の申し込み
8月下旬の締切りのチップ試作を申し込んでいたつもりが、その1ヶ月前のランに申し込んでいたことに、もうキャンセルできませんよという通知メールを受け取って気づく。
がちょーん。
というわけで締切りが7/17に設定されました。
ま、なんとかなるか。
チップ測定
久しぶりに作ったチップの測定。
チップ面積の空きがあったので、急いでつくた128x100画素のイメージセンサ。
1画素のテスト回路はもちろん動くんだけど、並べたやつの出力が、2Vぐらいから変わらない。
なんでだろう?と思って、あらためてレイアウト図を見返してみると、最後の最後につけてある出力バッファ用のソースフォロアの負荷にしてあるMOSトランジスタのゲートが、あろうことに、出力(ドレイン)側ではなく、GND(ソース)側につないである。がちょーん。
そりゃ負荷抵抗か高抵抗になって、出力が高い電位にはりつくはずだ・・・
さすがに設計期間1人・日は、無茶だったか・・・
2007年06月05日
瓢箪から駒
4年間眠っていた研究を、ひょんなことから、再起動の準備。
久しぶりにわくわくする。
2007年05月28日
カテゴリ5のTP線のインピーダンス
ふと思い立って、有線LANで使うツイストペア線の伝送路インピーダンスを調べる。
こういう情報などによると、100Ω、という規格らしい。
2007年04月17日
超音波を見る
ここ3日間、ほとんどまるまる超音波センサとにらめっこ。
ちょっとだけ超音波が見えるようになってきたような気がする。
2007年04月12日
キタ
8年近く待ち焦がれていたものがやってきました。
あまり本心じゃないけど、がまんできないので、今回だけ、小声で、ちょっとだけ叫ばせてください。
文部科学省マンセー
2007年03月30日
orz
渾身の一発だった論文に、不採択通知。しかもけっこう手厳しいコメント。
今日は立ち直れそうにない・・・
明日、冷静にコメントを読み返そう。
ヒビマイシン。
2007年03月29日
モノを作るということ
shin氏@JAIST来校。作成中という研究計画の話を聞く。
作ろうとしている装置を2週間使ってデータをとる、とか、作ろうとしているシステムを10人ぐらいの被験者に試してもらう、という計画。
モノは作るだけじゃだめで、ちゃんと使って評価してナンボ、ということだ。
2007年01月17日
久しぶりのフルカスタム設計
宝クジのような、チップ試作の機会があたったので、ありがたく試作をさせていただく。
ただし締め切りは5日後。しかもセンター試験2日と学生実験1日があるので、実質2日間。
これまでで、もっとも短期間の設計になりそう。
2007年01月06日
光学フォーマット
ほとんど備忘録。
いまさらながら、撮像素子の「光学フォーマット(光学サイズ)」について、ちゃんと調べてみる。
こんなところとかこんなところ(PDF)をみつける。
簡単に言うと撮像面の対角線の長さ、ということだけど、いろいろとあるらしい。
2006年12月17日
JPEGが出てくる撮像素子
なんとなく発見。
アバゴ・テクノロジーのADCC-4050。
2Mピクセルで、JPEG圧縮演算回路を載せたイメージセンサらしい。
ふむ。撮像面と処理回路はどうやってつないでいるのかな?
時系列で画像データが出てきて、フレームメモリにためてJPEG圧縮する、というのを1つのチップに入れただけ、というのであれば、撮像素子屋としては、たいして面白みはないが、まさか画素並列とか列並列とかでやっているんだろうか?いや、それでは、さすがにこの画素数は無理そうだな。
2006年12月08日
テノリオンとかプログラミング方法とか
美馬さん@未来大より。
いまさらながら、テノリオンの存在を知る。
以前、なんちゃって電子工作キットでメディウムマシーンを作ったことがあるけど、プログラミングのためにPCをつながないといけないのが、気にはなっていた。
LEDマトリクスなんだし、光センサとして使って、指で触って初期パターンをプログラム、全体に手をかざして遷移開始、みたいな、単体で完結したシステムにすると、けっこうイケるのではないだろうか。
別ネタっぽいけど、微妙に関連。
MicrosoftのBASICは、今思うと、斬新なのは、プログラム入力と実行が同一画面で行われること。
画面上で、最初が数字から始まると、そいつが行番号になってプログラム入力が行われて、最初が数字以外だと、RUNでプログラム実行、PRINTや?で画面表示、みたいなことができる。
これって、よく考えたら、すごいことなんじゃないだろうか。
マイコン的世界でも、こういうことが、できないかな、と考えると、さきほどのような、LEDマトリクスを、さっきみたいに使うのは、けっこういい線いっているんじゃないだろうか。
2006年11月17日
業界動向
ディスプレイ業界の方の話を聞く。
業界の動向が、よくわかった。
開口率上等。
解像度上等。
・・・なにか大切なものを見失っているような気がしないでもないが、そうやって動いている世の中は、そんなに簡単には変えられない。
2006年10月13日
LSI関連の研究の出しどころ
いわゆるToyChipsを、どういうところに出せばいいのかなあ、と、前々から考えていた。
回路技術一本勝負ではないので、回路だけのところには出せない。と考えていた。
が、Wearable関連のSymposiumに来て、思いがけず、CMOS0.18μm、とか、チップサイズが○mm角、というような表記に出くわす。
話を聞いてみると、人体表面に微弱なパルスを流して通信をする(2Mbps)トランシーバ、というもので、なんと2006年のISSCC(International Solid-State Circuit Conference=LSI業界の金メダル的学会)に通っている。何のセッションだ?と調べてみると、"Silicon for Biology"とある。
早速予稿を読んでみるが、回路構成などでは、特に目新しいものがあるようにも見えない。
ふむ。そういう攻め方もあるのか。
2006年06月05日
キタ
渾身の一発だった論文が、通った。
最後の直しが6/8まで・・・ってあと3日じゃん。
投稿者 akita : 14:29 | コメント (0) | トラックバック
2006年05月10日
そういえば>プロセッサの動作周波数
2005年はIntelのプロセッサの最高動作周波数があがらなかった、という話を聞く。
そういわれてみれば、そんな気もして、調べてみると2004年11月の3.80GHzを最後にあがっていないらしい。
そういえば、そんな記事(Intelが、クロック上昇はあきらめた、という話)を読んで、1つの歴史の区切りを感じたものだった。
まあそうだよなあ。原因の最も大きなものは何だろう?
やっぱ発熱(リーク電流)、かな。まだ微細化の限界になっているわけでないみたいだし。
投稿者 akita : 20:30 | コメント (0) | トラックバック
2006年05月09日
柴田先生@東大の連想プロセッサ
東大の柴田先生のご研究の記事を、いまさらながら、じっくり読む。
柴田先生は、ちょうど秋田が大学を卒業する直前(1997年)に東大に来られて、心底ほれ込んでいる先生の一人だ。
やられている研究の概要は知っているつもりだったが、特に未来大での4年間に、いろいろな分野を見聞きしたあとに、あらためて読んでみると、あらためていろいろと考えさせられるところが多い。
基本的には、こういう研究は大好きだ。一歩間違うとトンデモ系に見えるが、実はそうではない。いわゆる「ソッチ系の研究」というやつだ。(ちなみにアッチ系=トンデモ系、コッチ系=無難でやればできそう(大事なんだけど、結果が予想できる分、ある意味つまらない)系)
でも今日改めて読んでみて、人工知能の人たちが何十年も前にぶちあたった壁を、避けているんじゃないかという気がする。
膨大な知識をあつめてみても、知能は生まれなかった。
でも、膨大な知識を集めてみて、そこの検索を速く柔軟にできれば、知能が生まれそうだ、と。
フレーム問題はどうなる?
もちろんこのインタビューでも述べられているように、医療画像認識のように、実用化ができそうな分野はある。
しかし、知能という、もともとの「野望」はどこへいったんだろう?
研究は、たしかに「野望」や「夢」も大切だし、目に見える実用化というのも大切だ。(工学だし)
きっと、心のそこでは、柴田先生は「野望」を温め続けているんだと信じたい。
研究者として、「野望」を忘れたくないものだ。たとえそれがライフワークぐらいの気の長い仕事だとしても。
投稿者 akita : 13:23 | コメント (2) | トラックバック
2006年05月01日
筋電位を測ってみたい
備忘録。筋電位を測るのも、いろいろ大変だね。
投稿者 akita : 18:51 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月30日
分子の大きさ
分子って、とっても小さいものかと思っていたけど、DNAとかタンパクって、けっこう大きいんだね。
一方、MOSトランジスタのゲート長は45nmに届きそうな時代。
けっこうつながってきたのかな。
投稿者 akita : 21:59 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月24日
斜め画素の撮像素子
画素を斜めに配置する撮像素子が、一部で微妙にはやっているようだ。フジのスーパーハニカムCCDというのは有名だが、SONYもクリアビッドCMOSという名前でだしているらしい。
原理がよくわからんが、hirax.netによると、こういうことらしい。
ふーん。
涙ぐましい努力だねえ。
投稿者 akita : 08:31 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月17日
レンズというか光学系
カメラには、レンズが必要だ。撮像素子表面に、ちょうど狙った範囲の像を結ぶために。
でもよく考えたら、レンズがしていることは、光を曲げることだ。
光を曲げるということは、数学的には、空間伝達関数Hをかける、ということだ。
このHを、レンズでかけなくても、撮像した後の像に対してかけても、いいんじゃないのか?
もちろん撮像した像の解像度(情報量)が十分多ければ。
投稿者 akita : 09:07 | コメント (0) | トラックバック
眼の玉の運動
ふと思い立って、調べてみる。
いろいろとおくがふかいようだ。
投稿者 akita : 09:01 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月02日
必要な演算精度
面白いことを考える人がいるものだ、と感心する。
演算精度は、不必要に高い場合が多い。多くの場合、小数点ン桁で切り捨てるのに、実数演算だと20桁ぐらいの有効桁数がある。
昔、アナログの回路で、演算精度は低いんだけど、用途によってはいいじゃん、回路規模も消費電力も小さいし、というようなことを考えたことがって、そういう道をライフワークにしようと決心したんだけど、ディジタルでも、案外イケるのかもしれない。
要は、反復を使って、反復回数を多くするほど精度が高くアルゴリズムであれば、必要回数だけ繰り返せばよい、ということだ。
なかなか面白い。
投稿者 akita : 18:39 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月21日
古典を読む
どのような業界で生きていくにしても、歴史を学んでおくことは重要だと思う。
古典を読んでおくことは、ノスタルジーに浸るだけならば無意味だが、歴史を学ぶという意味では重要だと思う。
以前は、世界最初のマイクロプロセッサであるi4004のデータシートを読もうとした。(実際には入手しただけで、まだ読んでいないが)
次は、スケーリング則にいってみよう。元論文は以下のとおり。
R.H. Dennard, et al. "Design of Ion-Implanted MOSFETs with Very Small Physical Dimension," IEEE Journal of Solid-State Circuits. SC-9, p.256(1974).
以前、調べ物をしたときに複写を入手したつもりだったんだが、探してもみつからない。
図書館にいって複写をとって、手元に取っておこうと思う。
投稿者 akita : 13:31 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月08日
小型のスイッチングレギュレータ
小型のスイッチングレギュレータを探してみる。
ポイントは、
・スイッチMOS内蔵+外付け部品が少ない
・入力電圧の上限が16V程度
・小型パッケージ
MaximとLinear Technologyあたりを調べてみたが、MAX1837あたりが、案外いいんじゃないだろうか。
外付けは、フライホイールダイオード1個とインダクタ1個と入出力のキャパシタのみ。パッケージはSOT23-6。しかもオンラインで買える。
なかなかいいんでないかい。
投稿者 akita : 08:52 | コメント (4) | トラックバック
2006年02月07日
SoCのビジネスモデル
今月号の通信学会誌に、面白い特集が載っていた。
「サブ100nm時代のシステムLSIとビジネスモデル」小特集、というやつで、ここまでスケーリングが進んで、コストもかかるし、どうやって儲けんの?というようなことを、実にいろいろな人が、いろいろな視点から書いている。久しぶりに面白いと思った特集だった。
中でも、個人的に興味深かったのは、SoC (System on Chip)は儲からない、という話。
たしかに、プロセッサだけでなくメモリや周辺などを、システムごとまとめて1つのチップに入れてしまうSoCは、技術的には興味深いし、スケーリングの産物だ。
しかし、SoCは必然的に用途特定となり、したがって現代のような少量多品種の時代には割に合わない、という話だ。なるほど。
それと対抗として挙げられているのが、SiP (System in Package)というやつで、各要素ごとは汎用品のままチップにして、それらを組み合わせて1つのパッケージに入れてしまう、という、実装技術でがんばる、やつだ。こちらも、なかなか技術が進んでいて、かなり小型にできるので、サイズ面ではSoCとは大差がない。まあたしかに消費電力はちょっと大きくなるけど、汎用品が多いので、コスト面や設計面では、比べものにならないくらい有利。
なるほど。SoCとSiPが比べられるぐらいの世の中になったのね。
これ以外にも、非常に興味深い話が多く、永久保存版にしたい記事だと思った。
投稿者 akita : 08:23 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月14日
プロッタのようなディスプレイ
とある人からのアイディアのネタ。
プロッタというのは、機械がペンを持って、線を引いて、図面を書くプリンタ。
ディスプレイでも、そういうやつは、昔あった。ワイヤフレームなんかを表示するのに使っていた。
でもビットマップ表示方式+ラスタースキャンが全盛の今日この頃。
でもCRTだったら、電子銃をうまく制御すれば、プロッタみたいに絵が描けるわけだ。実際、そういうディスプレイがあった。
直線も、電子銃を制御する偏向コイルの磁界の分解能で表示できるから、ギザギザはかなり目立たないはず。
問題は、明らかに、描画時間。しかも描画内容によって変化するので一定ではない。
これ、どれぐらいイケるんだろう?
昔あったやつは、ビットマップ表示+ラスタースキャンに淘汰されてしまったけど、いま改めて復活できる要素技術はあるか?
CRTを使うならば、薄型にはしにくい。これは致命的。ほかにうまい方式はないか。
いずれにしてもギザギザがいやだ、という問題意識は、やっぱりある。
投稿者 akita : 19:26 | コメント (4) | トラックバック
2005年11月14日
vdec.org
http://www.vdec.orgというのがあることに気づく。
へー。
投稿者 akita : 09:15 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月01日
自作の撮像素子用のレンズ
自作の撮像素子用のレンズを物色する。
こんなのあたりが、なかなかお手軽でよさそうだ。
でもこれはどうやって固定するんだ?
問い合わせをしてみよう。
投稿者 akita : 16:43 | コメント (6) | トラックバック
2005年10月31日
熱収縮チューブ
ここ1週間ほど、いろいろと調べてみると、いろいろあるもんだ。
たとえばこんなところで小売している。
ポイントは、収縮後の肉厚なんだけど、だいたい0.5mmぐらい。0.2mmぐらい、というのもあるようだけど、収縮前の径が小さい、つまり収縮率が小さい傾向があるようだ。
投稿者 akita : 10:36 | コメント (4) | トラックバック
2005年10月28日
網膜上の視細胞の分布
六角形がベースなんだそうだ。へー。ランダムなんだと思っていた。
投稿者 akita : 07:35 | コメント (9) | トラックバック
2005年09月26日
t検定というやつ
いまさらながら、t検定というやつをする必要が生じたので、復習。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/keiroh/maeda/statsfaq/cortest.html
こんなものがインターネットで調べられるんだから、便利な世の中になったものだ。
投稿者 akita : 17:12 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月21日
注射針を調べる
ひょんなことから、注射針について調べる。その備忘録。
主な素材はステンレスらしい。
http://www.johos.com/omoshiro/bucknum/20010123A.html
http://www.mdcl.jp/products/needles.htm
そのステンレスは、表面に不動態とうい酸化膜がつけられる。(むかし高校の化学で習ったなあ>不動態。)
不動態をつけるには、硝酸や硫酸の中につっこむか、陽極酸化処理、というのをやる。
http://www.nakano-acl.co.jp/fudo/f-how.html
http://www.yoshizaki-mekki.co.jp/eigyou/al/al.html(これはアルミニウムの陽極酸化処理)
投稿者 akita : 09:13 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月09日
イメージセンサを考える
久しぶりにイメージセンサの学会に来て、あらためて眺めてみると、一口に「高機能イメージセンサ」といっても、大きく2つの流れ(というか狙いどころ)があることに気づく。
- きれいな絵を撮るイメージセンサ(高画素、低ノイズ、など)
- 処理機能を載せたイメージセンサ(画像処理とか)
どうもこの学会は前者が多い。しかもかなり。
世の中的に、携帯カメラにデジカメと、前者のほうが市場的価値が高いことも理解できる。
でも自分はどう考えても後者だよなあ。
まあ両方とも大切な流れではあるんだけど。
投稿者 akita : 13:28 | コメント (0) | トラックバック
2005年05月11日
フォトダイオード
フォトダイオードから流れてくる光電流と格闘する。微小なんだよなあ。
でも蛍光灯って、見た目はわからないけど、きれいに60Hzの光電流が流れていた。さすが交流。
投稿者 akita : 18:14 | コメント (4) | トラックバック
2005年04月22日
輝度・照度・光量・光束
ちょっと必要があって、光の明るさのことを調べる。
http://www.micron.co.jp/main/product/imaging/LightUnits010402.pdf
http://konicaminolta.jp/entertainment/colorknowledge/part4/12.html
たくさんあってよくわからん。
投稿者 akita : 10:59 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月19日
レンズの焦点距離
ふと思い立って、レンズの焦点距離を測りたくなる。望遠鏡の焦点って、接眼レンズからどれぐらい離れたところで像を結ぶんだろう?と思って調べてみたら、案外簡単な測定法を発見。
http://homepage3.nifty.com/yamaca/jisaku/singl/single.htm
要は光をあててみて、一番光が絞られるところ、ということ。言われてみればそのとおりだ。
投稿者 akita : 15:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月13日
論文
会心の一撃だったつもりの投稿論文がrejectされた。(凹)
でもコメントを読むと、ツメがあまいが面白いので今後に期待、というのが多かったので、がんばろっと。
投稿者 akita : 16:25 | コメント (0) | トラックバック
2005年02月28日
インタラクション2005
CyARMを持ってインタラクション2005にやってくる。
さすがに去年がデビューで、今年はその改良型(と評価)なので、ややインパクトが弱いか。次の一手を考えないと。
デモの学生さんはよくがんばっていた。ごくろうさま。
でも「まいこん周りは、専門じゃないのでわかりません」と堂々と言い切るのは、未来大生として、いただけないと思った。
投稿者 akita : 23:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年02月25日
服で通信(続)
デモの準備をする。それらしくはなってきたのだが、なかなか満足のいくものではない。でも時間がないので今回はそろそろ妥協するか。デモが終わってから、精進しよう。
投稿者 akita : 19:59 | コメント (0) | トラックバック
2005年02月24日
服で通信
以前からやっている、導電性の服で通信をする、というやつに取り組む。
けっこう微妙なパラメータが1個あることが発覚。なかなかシビアなようだ。
やっぱりアナログ回路は奥が深い。